こんにちは。キッチンマウンテンです。この記事では
「そもそもなぜクラウドキッチンは世界的に成長しているの?」
「クラウドキッチンの市場規模と今後の成長はどうなっていくの?」
といった疑問に対して調査したことをお伝えしていきます。
結論から言いますと、
・コロナ以前からフードデリバリー市場が成長を続ける中でCOVID-19のパンデミックを背景に世界中で多くのレストランが閉鎖され、テイクアウトのみが許可される国が多く発生した。その結果、クラウドキッチンに対する消費者の認知や利用が加速された。
・クラウドキッチンはデリバリー・テイクアウトモデルに特化して作られているいます。そのため、フロアスタッフや店舗設備に関連するコストが削減されるため、、飲食店・レストランの起業家・経営者にとってもメリットがあると判断されている。
・世界のクラウドキッチンの市場規模は、2020年の567億米ドル(8兆円)から、2030年には1,225億米ドル(18兆円)まで成長する見込み。
・日本のクラウドキッチン市場はまだレポートとしてまとまって公開されているものは見つけられなかった。しかし世界的なトレンドは日本の市場にも影響を与えており、国内市場の成長は今後も進むと予測します。
となります。
今回の記事を書くために国内・海外の調査機関から情報をまとめました。
またクラウドキッチン/ゴーストレストランを企画・運営している経験も踏まえ、皆様に正確な情報をお伝えしようと思います。
このページでは、フードデリバリー市場をきちんと理解するために次の3点を解説します。
この記事を読むとクラウドキッチン市場が今どの程度の規模なのか、今後どのように変改していくのか、を理解することができます。
1. クラウドキッチンが世界的に成長をする理由
1-1 2020年の国内フードデリバリー市場規模と2021年予測
2019年のCOVID-19のパンデミック発生以前、デジタルトランスフォーメーション、いわゆるDXの機運が高まり飲食業においてもオンラインでの食品の注文と玄関先での配達がトレンドとして世界的に成長を見せていました。
2019年のCOVID-19のパンデミック発生以降、多くの国で人流を抑制するロックダウンが実施されました。世界中で多くのレストランが閉鎖され、テイクアウトの注文のみが許可されました。その結果、自宅での持ち帰り用食品に対するニーズが高まり、クラウドキッチンの認知と利用がさらに加速しました。
クラウドキッチンは起業家や飲食店オーナー、経営者にとってもメリットのあるビジネスモデルです。クラウドキッチンはデリバリーとテイクアウトを念頭に作られているため、これまで飲食店で必須となっていた接客コストやインテリア・エクステリアのコストを最小限に削減することができます。また、キャッシュレス決済の普及により、経理などの事務コストが抑えられ、データの助けを借りて、消費者の好みや注文を分析できるようになりました。
ではこの成長はコロナ以後も続くのでしょうか。ある調査機関は、このトレンドはコロナ後も続くと予想しています。それは若いミレニアル世代の台頭が理由です。デジタルネイティブとして生まれたミレニアル世代はそれ以前の世代とライフスタイルが大きく異なります。顧客接点でより高い利便性を求めるミレニアル世代がこの変化を発信し、より広い世代に推し進める、と考えられています。そのため世界中の起業家や投資家から資本が集中しているというのが現状です。
2. 世界のクラウドキッチン市場規模と予測
では実際に世界のクラウドキッチン市場はどうなっているのでしょうか。
世界のクラウドキッチンの市場規模は、2020年の567億米ドル(8兆円)から、2030年には1,225億米ドル(18兆円)までに成長する見通しです。
地域別の市場シェアは、アジア太平洋が58%、北米が23%、欧州が12%のシェアとなっています。種類別に見ると、マルチブランド・クラウドキッチンが55%、ハイブリッド・クラウドキッチンが20%のシェアを占めています。
3. 国内クラウドキッチン市場の予測
今回の調査では日本のクラウドキッチン市場についてレポートとしてまとまって公開されているものは見つけられませんでした。
しかしコロナ禍を背景としたフードデリバリー・テイクアウト需要の拡大、デジタルネイティブとして生まれたミレニアル世代の台頭など、世界的な傾向の主流は日本の市場にもあてはまるものがたくさんあります。
以上のような理由を踏まえると、日本におけるクラウドキッチンの市場の成長は今後も進むのではないでしょうか。
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